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日本を世界最大級の大地震が襲った!NYは深夜だったが、その一報を東京のスタッフから聞いた時に私は瞬間、神戸を想い出した。
NYの国連の主だったスタッフにそれを報告すると、国連のスタッフは口々にこう叫んだ。
『日本は今まで、世界中に数々の援助をしてくれた。今度は、私達国連が全力で日本を支援しよう!』
事務総長のオフィスに問い合わせすると、異例の『日本語で声明を発表したい!』との事だった。日本という国が、いかに世界に貢献してきたのか…。
皆が改めてそれぞれの想いで、日本という国の類をみない価値を深く認識していたに違いない。
やがて___その数時間後、通信アクセスが悪い中で東京のスタッフから刻々と以下の様な報告を受けた。
一定の被災状況を聞いた後、
『電車が止まって復旧のメドが立っていないにも関わらず、日本の国民は整然と慌てる事なく歩いて帰路についている。道路の車は全く動かないが、それでも、クラクション一つ鳴らさず皆が、法令順守している。
中には長い道のりを歩き不安を抱え自宅に向かっている人達に、一度閉めた弁当屋の女性がただで弁当を配っていたり、トイレを我慢していた他人に "自分の家のトイレを開放する" というスケッチブックの貼り紙とも出会い、皆が口々に、岩手や宮城の方と比べたら私等は… と、冷静に
人間としての尊厳と寛容な精神
に出会ったという。』
私は絶句した…。
『千葉の避難所で、石油コンビナートの燃え盛る炎を見た老人が、
「日本はどうなってしまうんだろう!?」と呟いた横で、高校生ぐらいの男の子が
「大丈夫! 大人になったら僕らが絶対元に戻すから! 」と言いながら背中をさすっていたというエピソードを聞いた時、私は涙が溢れた。
最後に、東京のスタッフが、ある Twitter で見つけたメッセージを読んでくれた。
「暗すぎて今までに見たことないくらい、星が綺麗だよ。
仙台のみんな、上を向くんだ。」
簡単なことではないだろうが、日本は必ず再建する!
それを、私は確信した。』
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国連の友 代表 ノエル J.ブラウン
【国連環境計画(UNEP)特別顧問・前北米局長】
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