国連の友Asia-Pacific(国連の友AP)は、スポーツが人々に寛容な心と相互理解を共有出来る重要な手段であるとの認識から、スポーツを通じた国際交流、最貧国支援、東日本大震災被災地支援を行っております。
特に浦和レッドダイヤモンズ(以下、「浦和レッズ」)との活動は2009年3月12日、国連NY本部での「提携活動調印式」以来、5年目を迎えました。
2010年11月より開始しました『SPORTS FOR PEACE!』プログラムは、スポーツを健康と福祉、青少年少女教育、平和構築などに繋げることを目指す国連の公式プログラム「SPORTS FOR DEVELOPMENT AND PEACE (SDP)」に参画し貢献する活動として、国連 平和と開発のためのスポーツ局(UNOSDP)から認められております。
2014年も『SPORTS FOR PEACE!』プログラムを共に強化しようとしていた矢先、3月8日、埼玉スタジアムで一部のサポーターが掲げた横断幕によって差別的な発言と取られる事態が発生したことは非常に残念な出来事でした。
私達は、如何なる理由があっても人種、肌の色、性別、宗教などを理由としたあらゆる差別に対して、毅然とした態度で立ち向かわなければなりません。
これは、浦和レッズサポーターだけの問題ではなく、人類共通のルールです。
スポーツにもルールがあります。
そのルールを遵守してこそ、スポーツは多くの人々に言葉を超えた感動や、生きる勇気を与え、人間の能力の限界に挑戦する素晴らしさを伝えてくれます。
私達は、今回の事態を重く受け止めなければなりません。
規制強化や厳しい罰則規定を定めるだけではなく、その解決に向けてスポーツを愛する総ての人々と共に寛容な心を育みながら、国連SDPが掲げる目的のひとつである「Gender (社会的差別)」を更なる重要項目と位置付け、各国際機関と連係しながら再発防止の為にも『SPORTS FOR PEACE!』プログラムを強化して参る所存です。
Dr. Noel J. Brown
President & C.E.O.
Friends of the United Nations
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